こんにちは!専業主婦から不動産鑑定士になった藤田です。
私の職業は不動産鑑定士ですが、じつはもう一つ不動産仲介の仕事もしています。
今回は、私がお手伝いさせていただいた「土地探し」での成功事例をご紹介します。
こんな土地を探してください!
あれは何年前?(ちあきなおみ風・・古い)7年くらい前でしょうか。
素敵なキャリアウーマンからのご依頼で、小学生と保育園に通っているお子様のお母様です。
ご希望の土地の条件は
1、地下鉄駅に近い
2、閑静な住宅街
3、道路幅員6m以上で南向き
4、小学校が近い
5、スーパーが近い
6、公園が近い
7、50坪以上
1、2の条件だけでもうムリムリムリという感じ。
「この中でとりあえず外してもいいのは?」とお尋ねしたところ、しいて言えば「公園が近いだけは何とか我慢できる」とのことで、条件に優先順位をつけていただきました。
結論から話しますと、結果、奇跡的に1から7の条件の合う土地を見つけることができました。
(注意!この例は本当に奇跡的なので依頼すればどんな土地でも探してもらえるとは思わないでください)
価格形成要因を分析する
不動産の価格を形成する要因には一般的要因、地域要因、個別的要因があります。さて、ご依頼条件を要因別に分けて見ましょう。
地域要因は1、地下鉄に近い 2、閑静な住宅街
個別的要因は3、道路幅員6m以上で南向き 7、50坪以上
地域要因とも個別的要因ともいえる 4、小学校が近い5、スーパーが近い6、公園が近い
ということで、先ずは、札幌市内に1、2、の条件にあう地域があるかどうか?をご依頼主と話あいをしました。
もともとご依頼主はある地域を希望されていましたが、その地域の地下鉄駅の背後に閑静な住宅街自体がないので、他の地下鉄駅も含めて広域的に地域の検討を進めました。
そうして、第一段階の地域が決まりました。
次は希望の個別的要因に会うところを探しはじめました。
なぜ、土地を購入することができたのか?
さて、奇跡的に個別的条件をクリアする物件を見つけたとしても、それを手に入れることは簡単ではありません。
そんな優良物件は他にもほしい人は山ほどいます。
欲しい人がたくさんいる中で、「住宅ローン特約」をつけない、すなわち「現金で買える人」は需要者の中で有利になります。
なぜ、希望の土地を購入することができたのか?の答えとしては、今回のご依頼主は希望条件を並べ立てるだけではなく、土地代をキャッシュで購入できるくらいのお金をきちんと貯めていたためだと、私は思います。
土地の価格の相場を知っていた
ご依頼主が何より素晴らしかったのは、希望条件の「土地の価格」を知っていて、仕事と子育てをしながらも、夢をかなえるためにきちんとお金を貯められていたことです。
土地を探すために必要な2つのこと
1、希望条件に自分で優先順位をつけること
2、土地の価格をしらべること
土地の価格をしらべるには、国土交通省が発表している地価公示なども参考にしてください。